遺品整理、と聞いて「高い」というイメージを持たれる方、おそらくいると思います。見積額が業者によって違っていると、とまどうこともあると思います。でも「安ければいいか」というと、そういうことではないと私は思います。なぜなら、ある程度の料金がかかるのは当然だからです。それは主に「廃棄料」と「人件費」の部分です。
1.廃棄料金の高さ
以前と違い、今はどんなものにも廃棄するのに料金がかかるようになりました。廃棄にかかるコストは年々上がっており、加えて家電リサイクル法に定められた4品目には「家電リサイクル料」も一点ごとにかかるようになりました。当社では素材ごとに分別を行い、買取や譲り渡しなどの活動もして「できるだけリサイクル」をこころがけ、処分する物量を減らしてはいますが、それでも一軒片づけた分の廃棄する物の量は相当なものとなり、料金は高額となります。
2.廃棄量の多さ
テレビ番組で、家の中にあるものを一度全部スタジオに運んで並べ、いらないものを処分してまた戻すというバラエティ番組があります。その映像に映った家財のあまりの多さに驚いたことがあります。一見、きちんと片付いていて荷物が少なく見えるようなお宅でも、全ての押入れや物置、クローゼットの中の物を出していくとその量は想像を超えるものとなります。
これまで沢山の現場を経験してきて思うのですが、家財の量は必ずしも部屋の広さ、家の大きさと比例するとは言えません。小さな部屋、小さな家でも「片付ても片付けてもまだ荷物が出てくる」ことがよくあるのです。
なので見積時には全ての「物が入っている場所」を確認させていただいています。以外と忘れがちな「ベランダ」や「物置」なども、見積時に言わないと追加料金がかかる場合があります。たとえ小さな物置でも、運び出すと相当量の荷物が出てくるからです。
3.作業にかける人数
作業費がかかるのは当たり前のことですが、遺品整理はスタッフの人数も多くなるため、その分多くの作業費がかかってきます。当社では量が少なければ3人程度、多ければ5~6人で伺うことが多いため、それによって費用が変わってきます。大人数でシステマチックに行うからこそ、早く片付を終わらせることができ、ご家族の負担を減らすことができるのです。
4.分別~リサイクル作業費
荷物を出しながら、スタッフは分別作業も行っていきます。リサイクルできるものは素材ごとに分け、まとめておき、契約するリサイクル業者へそれぞれ引き渡しを行っています。こうすることで廃棄する物の量を減らし、リサイクルすることで再び使ってもらえるよう努めています。また、まだ使えるものはもらってくれる人を探し、引き渡すなどの活動もしています。その全ての工程、仕分け作業もまた、遺品整理のうちの一つであり、サービスに含まれます。
5.まとめ
遺品整理は、お客様が片付けにかける「手間と時間」を、代りにスピーディに片づける仕事です。そして、その対価として料金をいただいています。
片付けにかける「手間と時間」をどう考えるかは、人それぞれです。
時間がかかってもいいから、ひとつひとつ自分の手で仕分けて、片づけていきたい方もいます。そういう方は、気が済むまで片づけてから自分では運べない物だけを依頼して整理してもらうのもいいと思います。
でも「忙しくてそんな時間ないわ」という方は、全部おまかせして依頼するのが一番良い方法だと思います。なるべく負担をかけない方法をご一緒に考えます。
それぞれの思いや、事情に合わせてプランを提案いたしますのでぜひお気軽にご相談ください。