遺品整理とは?
遺品整理(いひんせいり)とは、故人の残した品(遺品)を整理すること。遺品処理、遺品処分ともいう。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%BA%E5%93%81%E6%95%B4%E7%90%86 引用元:Wikipedia
亡くなった方の家財は、その日から普通の家財ではなく「遺品」となり、法律上は相続人のものとして扱われます。
「相続財産」(家や車、現金など)と同じように扱われますが、相続財産と違い遺品の中には財産的価値のあるものも、ないものも、どちらも含まれています。
そして、相続人ではない第三者が勝手に片付けたり、捨ててしまったりしてはいけないものです。ここが、単なる片付けとは違うところです。
このように、家族の残した家財を片づけること、また、それを外注先に依頼して処分してもらうことが「遺品整理」となります。
そこには、家族の大切な思い出があり、故人が大切にしていたもの、ふだんから身に着けていたものなど自分にとって「大事なもの」がたくさんあります。
その思いを尊重して家財の整理・仕分けを行い、必要があればお焚き上げをして供養したり、形見分けのお手伝いをする。それが「遺品整理」の仕事です。
遺品整理するのは誰?
遺品整理を行うのは、相続人です。
複数いる場合は、話し合いをして決めるのが良いと思います。まずは皆さんで家財を確認し、形見分けがあれば行っておくと良いでしょう。
そして、重要な書類・法的な書類等を探しておきましょう。役所に届けを出したり、各種停止手続きなどに必要なものとなります。
- 預金通帳
- クレジットカードやキャッシュカード
- 印鑑
- 健康保険証
- マイナンバーカード
- パスポート
- 年金手帳
- 公共料金等の請求書や領収書
- 有価証券
- 保険証券等の契約書類
- 不動産などの権利関係書類
遺品整理をするタイミングはいつ?
遺品整理を「いつまでにしなければならない」というような決まりはありません。形見分けや、必要なものを探し出した後であればご自分の都合の良い時期を選んで行うのがいいと思います。ただ、次のような場合には注意が必要です。
◎故人の住んでいた家が借家だった場合
賃貸物件にお住まいだった場合は、延ばせば延ばすほどその分の家賃を払い続けなければなりません。この場合は退去の申し出をし、引き渡しに合わせて作業を行うこととなります。
家族で遺品整理をすると2~3か月かかることもあり、それであれば整理業者に頼んで一気に片づけてもらう方が費用の面でも体力的な面でも楽になる場合もあります。
◎相続放棄を検討している場合
「場合によっては相続を放棄しよう」と考えている場合、遺品整理をしてしまうと相続放棄ができなくなることがあります。
民法では「相続財産の一部または全部を処分したとき」相続の意思があるとみなされ、相続人となってしまうからです(これを単純承認といいます)。
誰から見てもゴミだとわかるようなものについては問題はないとされていますが、これから相続の協議をする場合などは気をつけましょう。
当社へご依頼いただくお客様も、亡くなってから遺品を整理するまでの時期はまちまちで、賃貸だった場合は1か月~3か月、持ち家だった場合は数か月~3年くらいまでと人それぞれです。誰も住むことのなくなった家をどうするか、その決断によっても遺品整理の時期は変わってきます。
まとめ
遺品整理は単なる片付けとは違い、相続手続きとの絡みなど気を付けなければならない点があります。自分以外に相続人がいる場合は勝手な判断で片付を行わず、話し合いの場をもち、関わる人が納得を得た上で片付の作業を行うのが良いでしょう。その話し合いのために必要であれば、作業日が決定していない場合でもお伺いして見積いたしますのでどうぞお気軽にご用命ください。